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小6 平和への誓い 西区でサミット 大賞に2人

 広島市の児童が平和への思いを発表する「こどもピースサミット」が13日、西区民文化センターであった。作文の事前審査で選ばれた小学6年生20人が登壇。2人が大賞に決まり、8月6日の平和記念式典でこども代表として「平和への誓い」を読み上げる。

 大賞に選ばれたのは安北小の長倉菜摘さん(12)=安佐南区=と矢野南小の大森駿佑君(11)=安芸区。長倉さんは原爆資料館(中区)で目にした遺品や被爆者から聞いた「あの日」の記憶が「平和の大切さを訴えるメッセージだと思った」と強調。「込められた思いや背景を知り、伝えることで平和の懸け橋になりたい」と語った。

 小学3年の夏に松山市から引っ越した大森君は、広島で暮らす中で原爆や平和について考えたと話し、「被爆地に暮らす自分たちが核兵器の恐ろしさ、戦争のない世の中の素晴らしさを世界中に伝えたい」と訴えた。

 今回参加した20人は27日、「平和への誓い」の文案を考える。サミットは市教委の主催。25回目の今年は作文募集に141校の1万895人から応募があった。新型コロナウイルス感染防止のため、入場を学校関係者と保護者に制限するなどの対策を講じた。(口元惇矢)

(2020年6月14日朝刊掲載)

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