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江田島も中止相次ぐ 原爆・戦争慰霊式典

 島根県江田島市内で今季予定されていた、原爆や戦争の犠牲者を慰霊する二つの式典の中止が決まった。今年は戦後75年の節目の年だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、主催する被爆者団体や市が、高齢の参列者の健康面などに配慮して判断した。

 中止になったのは、江田島市原爆被害者の会などが例年7月に開く原爆死没者の慰霊祭と、8月に予定していた市主催の戦没者追悼式。いずれも市内最大規模の慰霊行事で例年、遺族たちが出席している。

 原爆死没者慰霊祭は、市原爆被害者の会と市子ども会連合会との共催で、市江田島支所の慰霊碑前で営まれてきた。式の後に児童が、被爆者から証言を聞くなどの平和学習会が開かれるのが恒例となっている。

 戦没者追悼式は市が毎年、同市能美町の農村環境改善センターで開いている。市が旧4町の合併で発足した翌年の2005年に始まり、中止は初めてという。(三浦充博)

(2020年6月23日朝刊掲載)

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