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国連総長、参列を断念 平和式典 広島市に回答

 広島市は7日、国連のグテレス事務総長が8月6日の平和記念式典への参列を断念したと明らかにした。事務総長の秘書名義の電子メールで回答が届いたという。断念した理由には、新型コロナウイルスの世界的流行を挙げたとしている。

 市によると、回答は3日に届き、グテレス氏は広島に行けない▽式典に向けてビデオメッセージを送る▽式典には代理が出席する―との内容だった。代理は軍縮担当上級代表の中満泉事務次長が務めるという。

 松井一実市長は「新型コロナと戦う現状ではやむを得ない。事務総長の核軍縮と世界平和への思いを込めたビデオメッセージを披露し、世界に発信したい」とコメントした。ビデオメッセージは、式典会場に設置したモニターで放映する手法を検討している。

 グテレス氏は2月4日、平和記念公園(中区)で営まれる平和記念式典に合わせて広島を訪問すると表明。6月下旬のオンライン記者会見では出席が難しい趣旨の説明をしていた。(新山創)

(2020年7月8日朝刊掲載)

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