×

ニュース

8月は一部オープン コロナで広島アンデルセン

 アンデルセン・パン生活文化研究所(広島市中区)は12日、広島市中区本通で建て替え中の広島アンデルセンについて、8月1日のオープン当初は規模を縮小して営業すると発表した。新型コロナウイルスの流行収束が見通せないためで2~5階の利用を見合わせる。

 最初から営業するのは、パンや総菜、ワインなどを売る1階と屋外スペースだけにする。2階のレストランは持ち帰りと配達にとどめ、店内飲食はできない。カルチャー教室を開く3階、結婚式や宴会の会場になる4、5階は営業しない。清川秀樹執行役員は「苦渋の決断。フルオープンの延期は年単位も覚悟している」と説明した。

 オープンまで50日となったこの日は店内の一部を報道関係者に初公開した。被爆した旧店舗の壁を移築した2階の東側で、清川執行役員は「戦後この地で商売をし、多くの人に親しまれた歴史を受け継いでいく」と話した。(新本恭子)

(2020年6月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ