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彫刻や絵画 平和の尊さ 廿日市で美術展

 廿日市市のはつかいち美術ギャラリーで、平和の尊さを訴える作品を集めた収蔵品展「平和美術展」が開かれている。県内の被爆者たち作家10人の彫刻や油彩画など54点を並べている。市などの主催で、8月10日まで。

 原爆の炎や被爆直後に降った「黒い雨」を表した抽象画は、広島市南区の比治山橋近くで被爆した画家の故増田勉さん(1916~2007年)の作品。平和記念公園の被爆アオギリを描いた画家の故入野忠芳さん(1939~2013年)の水彩画も展示する。

 このほか、原爆ドームやハトを刻んだ彫金や、縦50センチ横70センチの紙いっぱいに「ノーモアヒロシマ」としたためた書などがある。

 学芸員の卜部彰子さん(49)は「作家の思いを感じながら、何げない日常の大切さについて考えてほしい」と話していた。入場無料。8月10日を除く月曜休館。(木下順平)

(2020年7月9日朝刊掲載)

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