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貧困や環境悪化 国際問題を学ぶ 吉和中生

 広島県廿日市市吉和の吉和中で9日、貧困や環境悪化など国際社会の問題を、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の隈元美穂子所長(51)からオンラインで教わる授業があった。

 3年生の4人がインターネット電話「スカイプ」を使って、テレビ画面越しに講義を受けた。学校へ通えない子どもたちが多い途上国の現状などについて説明を受けた生徒は「自分たちに何ができますか」などと質問していた。隈元所長は「考えを巡らせてみて」と促していた。

 水不足問題に関心がある金河恩(キムハウン)さん(15)は「水を流したままにしないようにする。身の回りの小さなことから気を付けていきたい」と話していた。

 総合的な学習の一環で、世界や地域の在り方について学ぶきっかけにしようと学校側が講師を依頼した。同学習では今後、高齢化など地元の課題についても考え、来年度に地域ぐるみで改善策を実践する予定でいる。

(2020年7月10日朝刊掲載)

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