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[コロナ危機 苦境を越える] ガイド乗務員 研修に精出す 広島のささき観光

 貸し切りバスやタクシー事業のささき観光(広島市佐伯区)は、新型コロナウイルスで仕事が減ったのを機に、乗務員の研修に力を入れている。観光地の知識を学び、乗客に説明できるようにする。今後は密集を避けるため少人数でタクシーを使う旅行も増えるとみて、新たな展開に備える。

 事務員を含む9人が9日、中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館や原爆の子の像を巡った。同行したバスガイドから「もともと公園だと思っている観光客もいるが、旅館などが並ぶ活気あふれる町だった」などと説明を聞いた。乗務員の村上嘉規さん(48)は「訪れるべき場所を紹介できそう」と話した。

 今月から約45人が3班に分かれ、厳島神社(廿日市市)や錦帯橋(岩国市)などで研修を受けている。佐々木雅美社長は「仕事が少ない今を前向きに捉え、ワンランク上のサービスを提供できるようにする機会にしたい」と話している。

(2020年7月10日朝刊掲載)

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