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被爆遺産ツアーが「大賞」 東区の企業mint手掛ける 魅力的な体験プログラムを表彰

 全国各地の魅力的な体験プログラムを表彰する「第1回Attractive(アトラクティブ) JAPAN大賞」の大賞に、観光企画事業などのmint(ミント、広島市東区)が手掛ける被爆遺産巡りが選ばれた。平和記念公園(中区)内の被爆建物レストハウスを発着点に、市内各所を自転車で訪ねるピースツアー。22日、レストハウス近くで表彰式があった。

 同賞は、外国人観光客に向けた日本文化体験などの予約サイトを運営する地域ブランディング研究所(東京)が企画。サイトに掲載している全国約400件のプログラムの中から話題性、地域貢献度、予約状況などを基に審査した。

 ミントのピースツアーを巡っては、利用者の口コミに高評価の内容が多く、広島での宿泊や観光消費額の拡大に貢献したと評価された。同研究所の吉田博詞代表(廿日市市出身)は「原爆をテーマに、広島の過去から未来へのストーリーを組み立てている」と指摘した。

 表彰式で、吉田代表から表彰状などを受け取ったミントの石飛聡司社長は「今後も勉強してツアーを進化させ、ヒロシマのメッセージを国内外に伝えたい」と決意を新たにしていた。(石下奈海)

(2020年7月23日朝刊掲載)

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