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折り鶴に囲まれ被爆証言聞こう 上下で2日イベント

 府中市上下町矢多田の施設「折鶴館」で8月2日、被爆証言を聞き、灯籠を作るなどするイベントがある。施設内に飾られた、平和記念公園(広島市中区)の原爆の子の像に手向けられた折り鶴約10万羽に囲まれながら、平和について考える。

 民家の倉庫を昨夏改装し、同館を開いた同町のレコード店経営野田明子さん(79)が企画。広島市の被爆体験伝承者として活動する高田直久さん(75)=中区=から「ぜひ見てみたい」との申し出を受け、「証言の場を」と提案した。

 参加者は灯籠約50個に平和のメッセージを書いて同館周辺に並べる。午後6時に火をともし、全員で黙とうする。平和祈念神事として同町などに伝わる県無形民俗文化財「弓神楽」の奉納や音楽ライブもある。

 新型コロナウイルスの影響で広島市の平和記念式典の規模が縮小される中、野田さんは「開設を知った人たちから多くの折り鶴が寄せられた。上下から平和を願う心を共有する機会にしたい」と話す。午前10時~午後6時。無料。野田さん☎0847(62)2001。

(2020年7月27日朝刊掲載)

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