ソウルで、日韓被爆二世シンポ

'00/7/27

 日本と韓国の被爆二世が援護施策の充実や体験継承などについて 話し合うシンポジウムが二十九日、ソウル市である。日韓の被爆二 世シンポは三回目で、韓国での開催は初めて。

 全国被爆二世団体連絡協議会(平野伸人会長)と韓国被爆二世の 会(李承徳会長)が主催する。被爆者援護法は日本国内でしか効力 がなく、韓国では被爆者に対して十分な医療が施されていない問題 や、両国の歴史認識の違い、アジアの非核化に被爆二世の果たす役 割などを話し合う。最後に共同宣言を採択する予定。

 日本側は広島と長崎に住む二世二十六人が出席。二十七日に韓国 入りし、三十日に帰国する。韓国側は市民団体を含め七十人前後が 参加する見込み。シンポジウム会場では、被爆かわらや写真パネル など四十点を並べて原爆展も開く。

 シンポジウムで在外被爆者問題について発表する広島県被爆二世 の会の中谷悦子事務局長は「韓国の二世にも健康不安は大きい。両 国の施策が充実するよう手を携えて運動を強めたい」と話してい る。


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