広島市で原水協系の国際会議開幕

'00/8/3

 原水爆禁止2000年世界大会(原水協系)の国際会議が二日、 広島市中区の広島国際会議場で始まった。今春の核拡散防止条約 (NPT)再検討会議での「核兵器完全廃絶への明確な約束」の実 行を、各国政府に求める運動を強化する意見が多く出た。

 海外代表十九カ国、七十八人を含め約三百人が出席。主催者を代 表し、世界大会実行委議長団の関屋綾子・宗教NGO(非政府組 織)代表委員が「明確な約束を実行させるための行動を議論してほ しい」と呼び掛けた。

 国連NGO軍縮委員会のバーノン・ニコルズ会長は「自国の政府 に対し、再検討会議で重要な役割を果たした新アジェンダ連合を支 持させ、さらには加盟も求めよう」と応じた。ニュージーランド平 和評議会のジェラルド・オブライエン名誉議長は「核兵器廃絶条約 締結についての交渉を直ちに開始させよう」と訴えた。

 韓国緑色連合のリム・サムチン事務局長は、六月に実現した韓国 と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の南北首脳会談に触れ、「ア ジア地域における平和は南北の軍事費削減、米軍の確実な撤退、日 本の新軍国主義の放棄から始まる」と述べた。

 原水禁系の被爆55周年原水爆禁止世界大会は三日、海外代表が広 島市入り。四日、世界大会国際会議が開幕する。

【写真説明】19カ国の海外代表も加わり開幕した原水爆禁止2000年世界大会国際会議 (広島市中区の広島国際会議場)


MenuBackNext