青森発のピースランナー広島県入り

'00/8/5

 核廃絶の願いを込め青森県を出発、六日朝に広島市の平和記念公 園到着を目指す埼玉県所沢市の市民ランナー馬籠正雄さん(61)が四 日朝、県内入りした。千五百三十五キロを三十二日間かけて走る。

 「核廃絶 緑豊かな21世紀を」のゼッケンを胸につけた馬籠さん は、午前八時前、島根県境を越え、双三郡布野村の国道54号赤名ト ンネルを抜け出た。待ち受けていた三次市陸協のメンバー六人の伴 走を受けて、三次市まで走った。

 馬籠さんは、戦後五十年の一九九五(平成七)年、「平和を訴え たい」と東京―広島間を走って以来、毎年夏、同じゼッケンを着け て全国を走破。平和記念公園のゴールは二度目で、原発が散在する 日本海側をコースに選び、七月六日に青森県の竜飛岬を出発した。 約三百人の伴走に支えられ、途中いためたひざも苦にならなかっ た、という。

 新潟、福井県の原発関連四施設を訪れて、安全を確保した上での 操業を求めた。福井県丸岡町長から預かった平和のメッセージや、 沿道の市民らの寄せ書きを「秋葉忠利広島市長に届けたい」と話し ている。

【写真説明】平和記念公園を目指し走る馬籠さん(中央)と伴走者たち (双三郡布野村の国道54号)


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