中国新聞
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第5回世界平和連帯都市市長会議
広島・長崎 4日開幕

 広島、長崎の両被爆地で四日から九日まで開かれる第五回世界平 和連帯都市市長会議は、二十一世紀を迎えたのを機に、新たな試み を数多く取り入れる。討議テーマを「被爆体験の普及・思想化」な ど具体的に絞り込んだほか、加盟都市の日常活動の指針となる初め ての総合的な行動計画をまとめる予定。開幕を控えた今回の会議の 課題や特徴を、中国新聞社が海外参加都市にアンケートした結果を 交えてまとめた。
・アンケート結果
・寄稿「自治体 新世紀の起爆剤」

会議のポイント  市民重視の活動目指す ―全体会議や分科会初公開

前回の第4回世界平和連帯都市 市長会議で、「平和の21世紀」実現への方策を討議する参加者(1997年 8月5日、広島市中区の広島国際会議場)

 百二カ国・地域、五百八都市にまで広がった都市ネットワークを さらに強力にしようと、会議運営などで見直しが進んでいる。狙い は、市長会議の日常活動の強化だ。

 例えば、今回、総会で承認を目指す総合的な行動計画。被爆体験 の意味を学問的に整理したうえで「広島・長崎講座」を世界で展開 するなど、ネットワーク全体で成果を挙げられるよう具体的な行動 を盛り込む。

 背景には、「二十一世紀は、市民一人ひとりに一番近い都市が重 要な役割を果たす」(秋葉忠利広島市長)との考えがある。市民重 視の発想だ。

 このため、今回は、これまで非公開だった全体会議や分科会を初 めて市民に公開する。市民団体による歓迎会や参加者と市民との対 話集会、地元の非政府組織(NGO)が活動をPRするブースも初 めて設置され、市民参加の拡大を図る。

 ネットワークとして質的充実を目指す今回の見直しが、どこまで 成果を上げられるか、市民の関心もかぎを握っている。


会議への参加予定都市 (1日現在)

   ■主な会議日程■
  ― 広 島 ―

16:00開会式
特別講演 森嶋通夫ロンドン大名誉教授
17:45 原爆資料館見学
18:35 原爆慰霊碑に献花
19:30 歓迎レセプション

9:00 総会
10:00 全体会議Γ教騎鎧
14:00 平和の歌
14:20 全体会議Γ教騎鎧
18:00 市民との対話集会Γ教騎鎧・Γ教騎鎧

7:15 平和記念式典参列
13:00 被爆者の証言・原爆の社会的影響
14:30 分科会Γ教騎鎧・Γ教騎鎧
18:30 加盟都市による平和メッセージ
19:15 灯ろう流し・ピースキャンドル
  ― 長 崎 ―

19:00歓迎レセプション

8:50 開会式
9:20 被爆者の証言・若者の主張
10:00 市民公開シンポジウム
14:00 分科会Γ教騎鎧・Γ教騎鎧
19:00 平和の灯

8:30 原爆資料館見学
10:00 平和祈念式典参列
14:30 全体会議Γ教騎鎧(総括)
15:30 閉会式
(ヒロシマ・ナガサキ平和アピール発表)


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