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紙芝居ビデオ「平和への祈り」完成 '01/8/3

 原爆の悲劇と平和の尊さを訴えるため全国の街頭で実演されてき た紙芝居「平和への祈り」が、ビデオ化された。東京都の出版社・ 大空社が、紙芝居の保存普及事業の一環として作った。

 ビデオは、全二巻計九十分で、全三十回(三百三十場面)を収 録。原爆で家族などを失った小学生の主人公「光子」の生きる姿を 通して、原爆がもたらした被害や、後遺症など苦しみの大きさを描 いている。実演は、紙芝居の所有者である紙芝居師永田為春さん (73)=東京都江戸川区。

 「平和への祈り」は、一九五〇年ごろに東京で作られたとみられ ているが、作者など詳しいことは分かっていない。永田さんによる と、「黄金バット」など娯楽作品が人気を集める街頭紙芝居の中 で、原爆をテーマにした紙芝居は異色という。

 永田さんは「原爆を知る機会の少ない全国の子どもたちが、追体 験できる貴重な資料。親子や学校で学んでほしい」と話している。 第二回(十一場面)の複製紙芝居などとセットで二万二千円(税 別)。大空社、電話03(3902)2731。

【写真説明】完成した紙芝居ビデオ「平和への祈り」全2巻と、複製した紙芝居


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