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核廃絶の世紀に 6日「原爆の日」 '01/8/6

 広島は六日、原爆投下から五十六周年の原爆の日を迎えた。新世 紀になって最初の原爆死没者追悼慰霊式・平和祈念式(平和記念式 典)は午前八時から中区の平和記念公園で開かれる。被爆者や遺族 代表らが二十二万人余りの原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶への決 意を新たにする。

 式典では、秋葉忠利市長と遺族代表二人が原爆死没者名簿を原爆 慰霊碑に奉納する。この一年間に亡くなったり、死亡が確認された のは四千七百五十七人。名簿登載者の総数は二十二万人を超え、二 十二万千八百九十三人になった。

 四十道府県の遺族代表や被爆者代表に続き、小泉純一郎首相、井 上裕参院議長、坂口力厚生労働相、世界平和連帯都市市長会議の代 表らが慰霊碑に献花。在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部 と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)広島県本部の代表が「ワンコ リア」として初めて合同で献花する。

 原爆投下の八時十五分、遺族代表の安佐北区の古井寿子さん(40) と、こども代表の三入小六年灰野貴雄君(11)が「平和の鐘」を打ち 鳴らすのを合図に参列者全員が一分間黙とうする。

 この後、秋葉市長が「二十一世紀を核兵器のない、『平和と人道 の世紀』にするため全力を尽くす」と平和宣言。「被爆者の記憶を 若い世代に伝えることこそ人類が二十一世紀を生き延びる第一歩」 と世界に訴える。

 こども代表の矢野西小六年畠山康成君(11)と、段原小六年藤森優 香さん(11)が「平和への誓い」を読み上げた後、小泉首相と、藤田 雄山広島県知事があいさつ。二歳の時に広島市で被爆した国連の大 島賢三事務次長が、アナン事務総長のメッセージを代読する。

 今年の式典は、被爆者の高齢化に配慮し、来賓あいさつを少なく するなどして例年より十三分間短縮。四十五分間となる。会場には 初めて車いすと介助ボランティアを配置。暑さ対策に着帽や飲み物 の持ち込みも呼び掛ける。

【写真説明】21世紀最初の原爆の日を前に、原爆慰霊碑を訪れる人の列は夜遅くまで続いた(午後8時、広島市の平和記念公園)


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