イラク戦争後の「核」討議

　国連軍縮大阪会議（国連軍縮局、国連アジア太平洋平和軍縮センター主催）が十九日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで始まった。二十二日までの四日間、「軍縮とその将来」を全体テーマに討議を重ねる。

　十八カ国の政府関係者や研究者たち五十五人が参加。午前十時から開会式があり、阿部信泰国連事務次長（軍縮担当）は「後退する核軍縮を進めるには、この会議で私たちが信頼できるアイデアを出し、進展への決意を示すことだ」と述べた。

　日本政府を代表して外務省の天野之弥軍備管理・科学審議官は「現状に失望や傍観するのではなく、一人ひとりがそれぞれの立場で軍縮、不拡散に力を注ぐことを願う」とあいさつした。

　初日は開会式に続き、「現在の安全保障」「大量破壊兵器の拡散」をテーマにした二つの全体会議があり、イラク戦争後の世界情勢を背景にした核軍縮の方策やテロ対策などをめぐり意見交換に入った。