重み増す「被爆体験の継承」

 広島はきょう、被爆五十四年の「原爆の日」を迎えた。「戦争の 世紀」だった二十世紀は核兵器を生み、人類はまだ、その恐怖から逃れることができない。核兵器廃絶を訴え、平和を祈り続けてきた被爆者は老いを深めた。核兵器のない二十 一世紀を実現させるために、この体験を次代に伝えていく責務はさらに重みを増している。広島市の平和記念公園には、未明から「世界平和」を祈る人が訪れた。




 原爆慰霊碑前には未明から祈りの人が訪れた(午前2時5分)
祈り (午前2時15分)
 平和記念公園に移設された韓国人原爆犠牲者慰霊碑にも早朝から祈りの人が続いた(午前5時40分)
 原爆ドーム近くのお寺には「昭和20年8月6日原爆」と記された墓が並ぶ
 体験の継承は確実に―。祖母と孫は被爆死した2人の身内の墓にそっと手を合わす(午前7時30分)
 54回目の原爆死没者慰霊式・平和祈念式に5万人が参列し、原爆犠牲者を追悼した(午前8時)
 秋葉忠利広島市長の平和宣言に聴き入る参列者(午前8時17分)
 平和記念公園の木陰に設置されたTVモニターで秋葉広島市長の平和宣言を聴く児童ら(午前8時20分)
 原爆ドームをろうそくで浮かび上がらせ、平和を祈る「ピースキャンドル」(午後7時25分)
 元安川を彩る「とうろう流し」、被爆者の慰霊から体験継承の意味合いを濃くした(午後7時35分)

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