english
ヒロシマを学ぼう

黒い雨  放射性物質 降り注ぐ




広島に原爆が投下された直後、上空に大きなきのこ雲ができました。黒い雨が降り始めたのは20〜30分後。雨には爆発で巻き上げられたちり、熱戦で発生した大火災によるすす、放射性物質などが含まれていました。

国は、原爆投下直後の調査を基に76年、雨が降った中でも「大雨」だったとされる地域を「第1種健康診断特例区域」に指定。そこで黒い雨に遭った人は無料で健康診断が受けられます。がんなどの特定の病気になれば被爆者健康手帳を取得できます。しかし、小雨だった地域などは対象になっていません。

広島市や広島県による2008年度からの調査で、現在の大雨地域よりも約6倍広い範囲で黒い雨が降り、体験者が健康不安を抱えていることが分かりました。市や県は昨年の夏、黒い雨が降った全ての地域が特例区域の指定を受けられるよう、国に要望しました。国は現在、科学的な検証を進めています。



<<<< 第2回「広島電鉄家政女学校」第4回「学徒動員」>>>>