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 藤 千慧(上)  町内会活動と同じ次元


フェアトレード商品を扱う「カフェ・パコ」。NPO法人ピースビルダーズの事務所も同じフロアにある(右が筆者、2007年9月撮影)

ふじ・ちえ

1969年生まれ。小2から中3まで西ドイツで暮らした。帰国後、日本での高校生活になじめず、いじめにあったり、不登校を経験。大学では化学を専攻し、金融系の企業に就職。その後「難民を助ける会」というNGOに転職。結婚を機に広島に移り、広島市立大大学院で国際学を学んだ。出産を経てNPO法人ピースビルダーズを設立して事務局長に。家族は夫と長男。

私はNPO法人ピースビルダーズ(PB)を運営しています。PBは紛争後の地域で平和構築活動をしています。確固とした平和な社会を築くには、夢や希望を語るだけではなく、戦略をもった理論と実行力が必要です。

そのために私たちは、情報の収集と提供、調査と研究、人材育成、フェアトレードなどの事業を通して、紛争後の社会に平和を築こうと努力している人々を支援しています。一般の多くの方に紛争後国の様子を理解してもらうための啓発やイベントも実施しています。運営するフェアトレードカフェではいろんな人々との出会いがあります。


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人材育成にも力を入れています。紛争があった国の人々だけでなく、外務省から委託され、この分野で活動する日本人の育成もしています。

このようにさまざまな活動をしていますから、スタッフの関心もさまざまです。仕事を通して若いスタッフが成長していく姿を目の当たりにするのも、日々の楽しみであり大きなやりがいです。

私がPBを設立したきっかけは、出産でした。子どもの未来が心配だったのです。国際協力や支援の活動と、地域の子どもやお年寄り支援、町おこし、環境問題などは別次元の活動と思っている人が多いのではないでしょうか。でも私には、これらの活動がすべて延長線上にあります。

「わが子が一生豊かで平和な生活を送ることができるか」と問うた時、食糧、人口、環境など、さまざまな要素を考えたうえで、私の答えは「NO」でした。このままではダメだと思いました。何かしなければと思いました。

育児サークルでも農業支援でもよかったのです。でも30歳を過ぎ、未経験の分野で活動を始めるより、これまでの経験を踏襲したほうがより社会貢献になると思いました。そして、ピースビルダーズを始めることにしたのです。

国際協力や紛争後国での支援と言うと、「すごい」とか「自分にはできない」とか「偉いね」などと言われます。でも私にとっては、紛争後国での活動も、町内会の活動も全く同じ次元です。グローバル化した社会の中で切り離すことができない問題に、それぞれの立場から対応しようとしているのです。


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ボランティアや社会活動だけでなく、経済活動で自分の役割をしっかり果たしている人も「未来のためにいいことしてる」といえるでしょう。

NGOの仕事は途上国に行くことが多いので、子どもができて仕事の幅と世界が広がりました。多くの途上国ではまだまだ、女性の価値を「子どもができて一人前」とみることが多いからです。若い女性ではなかなか前に進まないことも、子連れなら簡単にできたりします。

ボスニアやシエラレオネ、ルワンダへ子どもと渡航すると、これまで見えなかった世界が見え視野が広がります。

支援事業は、受益者の顔がみえやすいのでやりがいがわいてきます。私自身も成長しながら人々に希望を与えることができる。この仕事には、そんな喜びがあります。

紛争が続くアフガニスタンやイラク、パレスチナ、飢餓や貧困にあえぐアフリカの国々…。世界は今、先進国も途上国もさまざまな地域とかかわり合って動いています。支援を必要とする地域では多くの日本人が活動しています。地球人として生きるこれらの人たちは、どんなきっかけで今の活動を始めたのか。自らの歩みを振り返りながら紹介してもらいます。

 
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