中国新聞


ネットで学校緊急情報
広島市安佐南区の伴小


 不審者情報 発信も検討

 広島市安佐南区沼田町の伴小は、保護者が携帯電話やパソコン、電話を使って学校の緊急情報を確認できるシステムの運用を始めた。児童が巻き込まれそうな事件の発生や台風の襲来などで、学校が休業や一斉下校の対応を取る際に活用する。

 システムはNTTグループが運営する「iタウンページ」を利用。学校がインターネットの掲示板の要領で書き込んだ文字情報にアクセスすれば閲覧できる。電話でも音声で内容を聞ける。年間利用料は六万円で、PTA会費から支出する。児童一人あたりの負担額は月十円程度となる。

 通常は学校行事の紹介を毎日、更新している。昨年十二月一日から試験的に始め、四月一日から本運用に入る。

 共働き世帯の増加で、従来の電話連絡網だけでは情報が行き渡らないケースが相次いでいた。保護者へメール発信する方法では、個人情報であるアドレスの管理が難しいと判断した。

 アドレスは町内会などに開放して、地域ぐるみで子どもを守る機運を高める。伴小PTAの元木仁志会長(43)は「緊急情報は迅速さ、正確さが大事。幅広く利用しやすいシステムで、今後は不審者情報の提供も検討する」と話している。

(2005.1.7)


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