中国新聞


ADHD児(注意欠陥多動性障害)理解と支援を
福山でNPO法人代表講演

 「障害を個性に転化」

子どもへの対応や周囲の役割について話す高山さん

 注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもや家族を支援する特定非営利活動法人(NPO法人)「えじそんくらぶ」代表の高山恵子さん(45)=埼玉県入間市=が二十二日、福山市花園町の市中央公民館で講演した。ADHDの子どもへの対応や周囲の役割などについて話し、正しい理解を求めた。

 注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできないADHDについて「一見問題がないため障害が理解されにくく、いじめや虐待を招く可能性がある」と説明。「障害をきちんと理解するとともに、早期発見と支援が必要」と述べた。

 適切な支援によって、不注意を「ひらめき・創造性」に、衝動性を「実行力」に、多動性を「エネルギッシュ・雄弁さ」に生かして力を伸ばすことができると指摘し「障害は悪いものというイメージを取り除くことが重要。理解と支援で障害は個性に変わる」と呼び掛けた。

 講演会は福山市教委の主催で、小中学校の教員や保護者ら約二百三十人が出席した。

(2005.1.23)


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