中国新聞


小児医療体制を充実
広島県、相談拡充や感覚器科新設へ


 広島県は新年度予算案で、最重点五分野である「子育て支援」の中核に、小児医療の充実を据えた。小児救急医療電話相談は三百六十五日体制に拡充。広島大病院(広島市南区)に小児難病相談センター、県立広島病院(同)には乳幼児の聴・視覚障害を治療する「小児感覚器科(仮称)」を新設する。

 小児救急医療電話相談は、土、日、祝日に限ってきた。夏ごろからは毎日午後七〜十一時に、ベテランの小児科医か、看護師が相談を受ける。  同事業は、県が県医師会などと連携、全国に先駆けて二〇〇二年九月に始めた。保護者の不安解消と小児救急現場の負担軽減などの効果もあり、本年度から国の補助事業として全国に広がっている。

 小児難病相談センターは、和歌山県に次ぐ設置で、看護師一人を配置する。県内八つの保健所・支所で、保護者らに経験者が助言する難病のカウンセリングも始める。

 県立広島病院に新設する小児感覚器科には、全国でも約二十人しかいない乳幼児聴覚障害の専門医一人を配置。未熟児に多く発生する感覚器障害の早期治療を目指す。

(2005.2.15)


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