中国新聞


子ども守るハイテク導入
広島県向島の6小・幼稚園


 校舎に非常ボタン 自動で放送

Photo
不審者の侵入に素早い対応ができるよう、職員室に設置された受信機(向島町立三幸小)

 広島県向島町教委は、町立の小学校と幼稚園計6施設に、不審者対策のセキュリティーシステムを整備した。不審者の侵入を知らせる放送を流したり、サイレンを鳴らしたりして、子どもたちの安全を守る。

 システムは、各階の廊下にあるボタンを押すと職員室の受信機に無線を発信し、不審者の侵入を知らせる放送が自動的に流れる仕組み。どのボタンが押されたかを受信機で確認でき、誘導先や避難経路を決定できる。

 携帯できるペンダント式の送信機もあり、ボタンを押すと緊急事態を知らせる放送が流れたり、屋外に設置したサイレンが鳴ったりして警報を発する。システムの整備費用は約六百万円。

 三幸小は、十五日にシステムを使った避難訓練を実施。校舎一階北側付近で不審者を発見した―との想定で、子どもたちを避難させたり、内線を使って警察への連絡を練習したりして対策を確認した。村田積穂校長は「複数の人数で、素早い対応ができる」と話している。

(2005.3.18)


子育てのページTOPへ