中国新聞


居場所ばっちり スーパー制服
倉敷のメーカー発売 警備会社と提携


 ■GPS付き 腕部分に特殊繊維

「プレセーブ」の特長

 倉敷市の学生服メーカーが、警備大手のセコム(東京)と提携し、衛星利用測位システム(GPS)端末を付けた小学生向けの通学用ブレザーを売り出した。刃物での切り付けや転倒を想定して、腕の部分には丈夫な特殊繊維を用いた。

 服は、小郷産業が製造する「プレセーブ」。見た目はごく普通の服だが、セコムのサービス用端末を服の内側に取り付けることで、親などがインターネット操作で子どもの居場所を随時確認したり、異常事態には着用した本人がボタンを押し、警備員の現場急行も要請できる。

 端末の場所が容易には分からないよう、収納できる場所を複数にした。襟や腕部分のエンブレムなどには反射素材も使い、交通事故防止にも配慮した。

 主に全国の百貨店で受注販売しており、セコムのサービス加入料込みで男児用がズボンと合わせ三万二千五百五十円、女児用はスカートとセットで三万五千七百円。別に毎月の利用料などが必要だ。

 小郷産業の小郷武史社長は「服が普及して広く認知されることで、見ただけで犯罪を思いとどまるようになってほしい。今後は学校ごとに受注したり、普段着にも応用したい」と話している。

(2005.4.14)


子育てのページTOPへ