中国新聞


広島っ子の体力アップ
昨年度 広島県教委調査


 ■「全国」以上の種目 4年で倍

グラフ「反復横跳びの中学2年生の平均」

 広島県内の子どもの運動能力は改善傾向にあり、全国平均との差を徐々に縮めていることが、二〇〇四年度の県教委の体力・運動能力調査で分かった。体力テストの結果、全国平均と同じか上回った種目の割合は、現行の調査が始まった二〇〇〇年度からほぼ倍増し、約四割に達した。

 調査は小学一年から高校三年まで男女各千五百十人(小学五年生は全員)を抽出。男女、学年別に昨年四〜七月、握力▽反復横跳び▽前屈▽五十メートル走▽立ち幅跳び▽ボール投げ▽上体起こし▽持久走▽二十メートルシャトルラン―の八、九種目で行った。

 学年・男女別に区分けした延べ二百四種目のうち、全国平均(〇三年度)以上の成績だったのは、40・2%の八十二種目。前年度に比べ十一種目、二〇〇〇年度と比べると四十一種目増えた。五十メートル走や柔軟性をみる前屈で、全国を上回った学年が多かったが、筋力をみる立ち幅跳びやボール投げは苦戦している。

 小、中、高校別では、中学生男子で全国平均以上の種目が14・8%にとどまったが、高校生は男女とも六割を超えた。

 前年度との県内比較では、約八割の百五十二種目が、同じか上回った。二〇〇〇年度と比べると、五十メートル走や敏しょう性を試す反復横跳びで改善がみられるが、立ち幅跳びとボール投げでは下回る学年が目立っている。

 県教委スポーツ振興課は「校内での運動習慣の定着や、地域と連携した体力づくりにさらに取り組む」としている。

(2005.5.11)


子育てのページTOPへ