中国新聞


中学生、夏休みに職場体験
竹原市が実行委 企業や病院へ


 竹原市教委と市内の経済団体などが連携して本年度から、夏休み中に市内四中学校の二年生約二百五十人を対象にした連続五日間の職場体験学習「キャリア・スタート・ウイーク」を始める。十六日に実行委員会を設立し、初会合を開いた。

 子どもたちに就労への関心・意欲を高めてもらい、社会人としての自覚や自立心を養うのが狙い。これまでは各校で一〜三日間の職場体験をしていたが、期間延長で地場産業への理解や地域交流も深める。

 時期は八月二十日〜二十六日のうちの五日間。市内の商店、企業や福祉施設、病院、保育所、消防署など計約百二十カ所が既に受け入れを承諾している。生徒は学校での希望調査や仮の面接試験を受けた後、二〜一人ずつに分かれて仕事を体験し、事業者への聞き取りや日誌をまとめる。

 この日の会合には、実行委を構成する十三団体の代表と受け入れ先の関係者計約八十人が出席。鳥羽紘史市教育長が「子どもたちのために、協力をお願いしたい」とあいさつ。竹原商工会議所の平健一郎会頭が「社会の一員としての常識や、お金を稼ぐことの厳しさも伝えたい」と話した。

 この職場体験学習授業は本年度、文部科学省のモデル事業の指定を受けて竹原市のほか、庄原、府中両市と北広島町でも実施される。

(2005.5.17)


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