中国新聞


ケータイ 子どもの「必需品」に
高3所持94% 中3過半数


 防犯用? 小4も1割 広島市教委アンケート

 広島市教委は25日、児童・生徒の電子メディア利用状況について実施したアンケート調査の結果をまとめた。2001年の同様の調査で25.0%だった携帯電話所持率は、42.2%に増えた。中でも高校3年生は94.1%に達し、「必需品」となっている実態がうかがえる。

グラフ「児童・生徒の携帯電話所持率」

 調査は昨年秋、市内の小学四年と六年、中学三年、高校三年それぞれ三百人余り、合わせて千二百七十八人を対象に実施。携帯電話の所持や利用内容、テレビ、テレビゲーム、インターネットの利用時間について聞いた。千百八十三人が答え、回収率は92・6%だった。

 携帯電話の所持率は、小学生は四年で10・5%、六年で14・9%と一割台だが、中学三年は50・2%と過半数。〇一年の調査と比べると、中学三年で28・4ポイント、高校三年で25・0ポイントと大幅に伸びたのが目立つ。市教委青少年育成部は「犯罪への備えや塾の行き帰りの連絡手段として、保護者が持たせるケースも多いのではないか」と分析している。

 一カ月の利用金額は、小学生は「三千円未満」が最も多い。中学三年は「三千円以上五千円未満」、高校三年は「五千円以上七千円未満」が最多で、学年が上がるにつれ増加傾向にある。

 利用内容(複数回答)は、中学三年と高校三年で「友人とのメール」が76・6%、77・4%とトップ。小学生は「家族との会話や連絡」の割合が高く、四年生92・6%、六年生75・6%だった。

 テレビの視聴時間は平日で「二時間程度」、休日で「三時間程度」が最も多く、休日も二時間程度が最多だった〇一年に比べやや増加した。テレビゲームは「ほとんどしない」との回答が各学年とも増えた。ただ、携帯電話でもゲームができるため、「ゲーム離れ」かどうかは読み取れない。

(2005.5.26)


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