中国新聞


育児サークルの連携強化へ
三原市本郷、交流会結成呼び掛け


 合併で福祉センター職員削減

 三原市本郷町内の母親らでつくる育児サークルや託児ボランティアなど子育て支援グループの間で、交流会結成の動きが出ている。旧三原市、久井、大和町との三月の合併後、各グループの活動の軸になっていた本郷保健福祉センターの職員が削減されたため、独自のネットワークづくりを目指している。

 育児サークルは保健福祉センターを拠点に活動している。センターの保健師が育児相談に乗るほか、民生児童委員や託児ボランティア、本の朗読グループと連絡を取り、育児サークルの開く育児講習会や絵本の読み語り会などの活動を支えてきた。

 しかし合併で実施された旧一市三町の施設合理化の結果、センターの保健師は合併前の四人から二人に減った。センターに依存したままの活動では今後、グループ間の連携に支障が出る恐れがあるため、児童書の図書館「ほんごう子ども図書館」を運営する住民グループが交流会結成を呼び掛けた。

 交流会結成に向けた意見交換会は九日に開く。五つの育児サークルと、託児ボランティアや人形劇団、保健師、民生児童委員など九つの育児支援組織の代表が参加する。交流会の組織の在り方について意見を出し合う。

 子ども図書館の運営委員、村上招子さん(43)は「グループ間の連携を強めて、子育て中の親を住民が支援する環境を整えていきたい」と話している。

(2005.6.7)


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