中国新聞


総合学習 必要性訴え
対話集会で生徒ら 安芸高田の美土里小


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昼食を食べながら美土里小の児童と話す辰野審議官(中央)

 文部科学省が学校現場の声を聞くスクールミーティング(学校対話集会)が二十七日、安芸高田市美土里町の美土里小であった。元県教育長で文化庁の辰野裕一審議官が、小中学生や保護者たちと意見交換した。

 辰野審議官は六年生二十四人と昼食を取りながら「総合的な学習は好きかな」と質問。児童は「地域の人と知り合えるので楽しい」と答えた。小学一、二年生の体育、三―六年生に美土里中三年生がゲームで英語を教える授業も見学。同中三年生十人による神楽も鑑賞した。

 美土里中生徒との対話では、三年中尾和さん(15)が「神楽など地域文化を学べる総合的な学習の時間は必要」と要望。保護者や教職員、地域住民との対話では「授業準備に追われる教員に余裕がない」「学力より生きる力の低下の方が心配」などの意見が出た。

 辰野審議官は「地域文化を継承する姿に感銘した。総合的な学習や週休二日制は、導入の意義が現場に生かされているか検証が必要」と答えた。

(2005.6.28)


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