中国新聞


山口県立高校再編
県民意見を公募


 特色づくりに反映

 山口県教委は、県立高校の再編整備計画の策定を前に、県民から意見を聴くパブリックコメントを募っている。特色ある高校づくりに地元の意見を反映するのが狙い。しかし、既に示した具体的な統合案に反対の声が上がるなど、策定作業は難航しそうだ。

 コメントは、計画案で統合の対象となる学校名が出ており、統合の時期やどんな教育を望むのかなどの内容を想定している。八月十日までで、郵送、ファクス、電子メールで受け付ける。様式は自由。県教委のホームページからも提出できる。

 計画案は、県庁一階の情報公開コーナーや各教育事務所などに冊子を置いている。募集した意見に対し、県教委は九月ごろまでに考え方を整理し、公表して回答する。

 これまで県教委が示した統合案は対象校として、二〇〇六年度に柳井商と柳井工、徳山商と徳山工、萩商と萩工、〇七―〇九年度に、安下庄と久賀、大嶺と美祢工、大津と山口水産の計十二校を挙げている。

 大津と水産の統合案に対しては、長門市議会が反対を決議。藤井俊彦教育長らに、撤回を求める意見書を提出した。南野京右議長は「地元では許されないとの声が大きい。なんとか残してほしい」と話す。近く両校でPTA総会を開き、意見を集約し、八月中に県教委の担当者と意見交換する。

 県教委は、中学校全校に再編の考え方を示したリーフレットを配布。PTAの研修会などで担当者が説明するなどして、生徒や保護者に理解を求めている。県教委教職員課TEL083(933)4554。

(2005.7.21)


子育てのページTOPへ