中国新聞


広島県「こども夢プラン」策定
子育て支援の環境整備


 広島県は、子育てのしやすい環境づくりを進めるため、自治体や企業、特定非営利活動法人(NPO法人)の役割や目標を定めた「未来に輝くこども夢プラン」(二〇〇五―〇九年度)を策定した。

広島県が策定した行動計画「未来に輝くこども夢プラン」の冊子

 計画は、(1)周産期医療や小児医療、救急医療体制の充実、犯罪被害の防止(2)子どもの確かな学力や豊かな心の育成、若者の就業促進(3)共働きや一人親家庭への支援、児童虐待への対応、非行防止(4)次代の親の育成―の四本柱で構成する。

 計画推進にあたり県は、県民には、責任を持った子育て▽学校には、子どもが夢を実現できる「知・徳・体」の基礎力の定着▽地域社会には、住民相互の助け合い▽企業には、子育て労働者のニーズを踏まえた取り組み▽市町には、きめ細かい行政対応―を要望。県は、関係機関の連携と推進状況の評価をするなどの役割を課した。

 五年間で達成を目指す四十六項目の数値目標も設定。「一時保育や地域子育て支援センターを一・六倍に」「延長保育を一・二倍に」「企業の育児休業制度の就業規則明記を100%に」―などを掲げる。県は毎年、進み具合を点検する方針だ。

 四月に全面施行した次世代育成支援対策推進法が、自治体と従業員三百一人以上の企業に、子育て支援の行動計画の策定を義務付けたのを受け、県も計画をつくった。

(2005.8.10)


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