中国新聞


地域防犯 生徒の視点で
福山市立福山中


 なりすまし詐欺に注意/カーブミラーの清掃を

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横山課長奄ノ提案書の内容を説明する池田さん(左)と小井川さん

 「町の安全は自分たちの手で守る」―。福山市立福山中(同市赤坂町)の中学二年生百十七人が、総合学習で地域の防犯について学んだ内容を「提案書」にまとめた。学年代表が十二日、福山東署に提出した。生徒の視点で作った「防犯マニュアル」として、市内の全中学校に配布する。

 提案書はA4判で計八十九ページ。防犯に関する二十九のテーマについて研究し、まとめている。なりすまし(おれおれ)詐欺の手口を紹介。交通安全のためにカーブミラーの清掃活動を呼び掛けるなど、地域の安全に役立つ提案をしている。

 この日の朝、小井川裕香さん(13)と池田明穂さん(13)が教諭らと東署を訪問。横山義政少年課長に提案書を手渡した。

 昨年九月から、東署少年課員の指導や助言を受けながら、テーマごとに班を作って取り組んできた。街頭でのアンケートや市消費生活センターを取材するなど、校外でも学習を重ねた。

 「学習を機に、高い防犯意識を持ち続けてほしい」と横山課長。小井川さんたちは「みんなが苦労して作った提案書。地域の安全に役立ててほしい」と話していた。

(2005.9.13)


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