中国新聞


独自に防犯カメラ設置
庄原市・東城小PTA


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PTAが設置した防犯カメラの映像をチェックする教職員たち

 不審者の学校侵入などが懸念されるなか、庄原市東城町の東城小PTAが、校内に防犯カメラ二台を設置した。市内に三十九校ある小中学校で防犯カメラの設置は初めて。「子どもたちの安全を地域で守ろう」と、地元団体の寄付も得て実現した。

 児童二百九十二人が通う校内で、人の出入りなどが確認しにくい二カ所に設置。職員室に20インチテレビを置き、教職員たちが画像を見て来校者をチェックできる。

 同PTAは、五月に市教委へ防犯カメラの設置を要望。「一校だけの措置は難しい」との回答を受け「PTAの活動として取り組もう」と総会で決めた。町商工会青年部と東城ロータリークラブが二十万円を寄付し、計五十万円で取り付けた。同小も「施錠などの努力はしているが、児童の安全を守るうえで協力はありがたい」と歓迎している。

 同PTAは、通学路に不審者への注意を呼び掛ける看板設置や中高PTAと放課後の地域パトロールも進めている。横山和明会長は「登下校時に限らず、不審者はいつ現れるか分からない。子どもたちに安心して学校生活を送ってもらいたい」と話している。

(2005.9.23)


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