中国新聞


探求する理科
福山・大門高で公開授業


 熟練指導 40人が見学

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生徒に実験の順序を教える岡本教諭(中)

 理数教育に専用コースを設けている福山市幕山台の県立大門高で二十七日、広島県教委が指導力を認定した「エキスパート教員」岡本淳平教諭(46)による理科の公開授業があった。市内や香川県などから小、中、高の教諭ら約四十人が見学した。

 情報処理教室であった授業には、理数コースの一年生四十人が出席。四人ずつ十班に分かれ、おもりを載せた台車を糸で水平に引っ張る実験を通して、物体に働く力と加速度の関係を調べた。生徒たちは、おもりの重さを変えながら台車の速度を測定。パソコンの表計算ソフトで実験データを分析した。

 岡本教諭は各班を見て回り、実験の順序などを指導。香川県立高松高の白川達章教諭(41)は「生徒の考える過程を大切にした的確なアドバイスが参考になった」と感心していた。

 同校は二〇〇三年度から理数コースを設置。今年七月末には、同コースの生徒らが市内の小学校に出向き、初めて理科教室を開いた。岡本教諭は「問題を解く力だけでなく、事物、現象に対して探求する力を育てたい」と話している。

(2005.9.28)


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