中国新聞


ロボット犬「AIBO」授業で活用
音戸渡子小に財団から貸与


アイボと遊びながら、反応を確かめる2人きりの1年生児童

 科学好きの子育成へ

 科学や環境教育に力を入れている呉市音戸町の渡子小は、ソニー教育財団(東京)から貸与を受けた犬型ロボット「AIBO(アイボ)」を授業で活用し、児童らの人気を集めている。アイボの貸し出しは、広島県内の学校では初めて。

 同校は二〇〇三、〇四年度、同財団の教育計画論文で奨励校を連続受賞。今年八月、岡山県建部町であったソニー科学教育研究会で、金沢緑校長が貸し出し事業を知り、申し込んだ。

 二学期から貸与を受け、生活科や総合学習の時間などで全学年がアイボを活用。触るとどんな動きや反応をするかを調べたり、ものづくりの学習でセンサーの働きなどを学習している。

 昼休みや放課後には、校長室に児童が集まり、アイボと遊ぶ。「科学の好きな子どもを育て、論理的な思考力を養わせたい」と金沢校長。十二日には同校で開く教育研究会でアイボコーナーを設け、実践例を紹介する。

 同財団ではアイボ発売の一九九九年から、教育計画論文に応募した学校などに一カ月前後貸し出す事業を行っている。

(2005.10.7)


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