中国新聞


保育所併設住宅 広島県坂町に整備へ
広島県と町が共同 中国地方初


 ■子育て世代支援 1期分80戸、来年2月完成

 保育所を併設した「子育て支援住宅」として、広島県と坂町が同町に整備中の平成ケ浜住宅の第一期事業が、来年二月に完成する。県と町が共同で保育所併設の公営住宅を建てるのは、中国地方で初めて。県営分は二十六日から二十八日まで入居者を募り、町営分も十一月中旬からの募集を予定している。

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広島県と坂町が共同で整備中の子育て支援住宅。手前の平屋が保育所・集会所となる

 住宅は八階建て。その中に県営六十戸、町営二十戸をつくる。県営は半数の三十戸、町営は全戸が子育て世代向けで、玄関脇にベビーカー用のスペースを確保するなど工夫を凝らす。いずれも四月から入居できる。

 併設する平屋の保育所は定員七十人。町が設置者となり、運営を民間に委託する。保育所の隣には集会所も設け、子育て世代と高齢者らの交流も図る。

地図「平成ケ浜住宅」

 県営、町営とも入居時点で就学前の子どもがいる世帯が対象。県営は2LDKと3LDKがあり、家賃は収入に応じて二万四千―五万二千円。町営住宅は3LDKで、町は家賃を約六万五千―約八万円とする方向で検討している。

 県営の残る三十戸は、耐震性の問題で解体される海田町と熊野町内の県営住宅の住民の受け皿になる。子育て世帯向けの一戸にも一世帯が移る予定で、県営の公募は二十九戸になる。

 第一期事業の建設費は県営分は約五億八千八百万円、町営分は約三億四千五百万円。民間資金やノウハウを活用するPFI方式で、二〇〇九年度までに、さらに二棟を整備する。最終的には計三棟となり、県営は百七十戸のうち五十戸、町営は五十戸すべてが子育て世代向けとなる。

 問い合わせは県住宅供給公社県営住宅管理部Tel082(228)3297。町産業建設課082(820)1512。

(2005.10.26)


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