中国新聞


「孫育て」ポイントは
団塊ジュニアの子育て意識調査


 団塊ジュニアが出産期に入り、五、六十代が祖父母世代になり始めた。「孫育て」に意気込む人も多い中、息子・娘夫婦は実際どんな手助けを求めているのか―。子育て情報のホームページ「こそだて」を運営するブライト・ウェイ(本社・東京都)の調査から、孫や息子・娘夫婦とのいい関係を築くヒントを探ってみる。(西村文)

 ■口出し控えサポートを / 経済援助 ほどほどに

「団塊ジュニアの子育て意識調査」

 今年九月、同社のインターネット調査に、全国から男性百七十九人、女性千二百五十三人(全体の平均年齢は三十歳)が回答を寄せた。

 「祖父母に一番期待することは何ですか」の問いに、最も多かったのは「子育て中の手助け・サポート」(47・6%)、二位が「経済的な支援」(26・6%)だった。

 「出産・育児の知識や知恵」は案外期待されておらず、13・0%で三位。むしろ、「期待しないこと、ほっておいてほしいこと」の設問で一位(27・1%)だった。「お金や手は出してほしいけれど、口は出してほしくない」が団塊ジュニアの本音のようだ。

 核家族の子育ての負担は、社会問題になっている。祖父母と同居の意思があるかどうかを尋ねると、「同居したくないが、近くにいてほしい」が41・4%と最多。「同居中もしくは同居したいと思っている」は20・5%にとどまった。

 「祖父母にプレゼントしてほしい物」は、(1)おもちゃ(2)節句の人形・飾り(3)お出かけの服。「買ってほしくない物」は、@ベビーフード・お菓子などの食べ物A高価なものB衣類・靴だった。

 市民講座で子育て世代や退職後の人生設計も教えている子育て中のファイナンシャルプランナー高橋佳良子さん(40)=広島市中区=は「団塊ジュニアは、最新の子育て情報に敏感で、親からの知恵の押し付けを嫌がる。半面、親を頼る傾向が強い」と分析。「税負担などで高齢世帯の生活は厳しくなる。子どもの自立を促す意味でも、経済的な援助はどうしても必要な場合に絞るべきだ。子育て世代の意を酌んだサポーターに徹して」と勧める。

 「こそだて」http://www.kosodate.co.jp

(2005.11.6)


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