中国新聞


犯罪から子ども守ろう
広島市で実践交流会


子どもを犯罪から守る方法を探った交流会

 非行や犯罪防止を考える「子どもの居場所づくり実践交流会」(広島県教委など主催)が三日、広島市中区の市青少年センターであった。安芸区での女児殺害事件など、小学校の低学年を狙った事件が相次ぐ中、子どもを犯罪からどう守るかを探った。(荒木紀貴)

 広島県内の小中学校のPTAの関係者を中心に約四百人が参加。安芸区の事件の被害者の冥福を祈って黙とうした後、県子どもの犯罪被害防止対策室の竹内真澄室長が、各地で取り組みが進む「地域安全マップ」づくりについて紹介した。

 竹内室長は、「誰でも入りやすく周囲から見えにくい場所で犯罪が起こりやすい」と指摘。「大人と子どもが一緒に地域を歩き地図を作ってほしい」と訴えた。

 増加が続く児童虐待の報告や、子どもの発育にメディアが与える影響についての講演もあった。小学三年の娘を持つ呉市の主婦屋敷こずえさん(35)は「保護者の負担はあるが、下校時に通学路を見守るなど何らかの対策が必要と感じた」と話していた。

(2005.12.4)


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