中国新聞


不審者情報、広島県警HPに
特徴や場所を迅速公開


 広島市安芸区の女児殺害事件を受け、広島県警は六日からホームページ(HP)で県内の不審者情報を即座に公開する取り組みを始めた。県警に寄せられたすべての情報を掲載し、地域ぐるみの防犯に活用を、と呼び掛けている。

 原則として小中学生以下の子どもへの事案が対象。道をたずねるのを装ったり、お菓子で誘ったりする声掛け▽学校内への無断立ち入り▽登下校中のつけ回し▽抱きつきや接触などのわいせつ行為―など、県警に通報があった情報を、発生した詳細な場所や不審者の特徴などを添え、素早くHPで公開する。

 これまでも県警は、不審者や通り魔などの通報があれば県警通信司令室を通じ、直接最寄りの学校に連絡したり、危険性が高いと判断した情報を選んで「財団法人ひろしまこども夢財団」のHPなどで即時公開したりしてきた。

 しかし、今回の事件で保護者から「事件直後に正確な情報が伝わるのが遅かった」などの意見が目立ったため、あらゆる事例を瞬時に情報提供するよう転換。今後は犯罪情報を提供するメールマガジンでも、地域ごとに情報を配信できる方法を検討する。

 県警生活安全企画課は「教員や保護者、地域のボランティアがこどもの安全確保の参考にするなど活用してほしい」と話している。http://www.police.pref.hiroshima.jp (加納亜弥)

(2005.12.7)


子育てのページTOPへ