中国新聞


いたずら許さない/不審な声かけは通報
「みまもり宣言」発表へ
広島安佐南区140ヵ所にボード


 広島市安芸区の小一女児殺害事件を受け、「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動モデル地区の広島市安佐南区が近く「子ども”みまもり(見守り、身守り)”活動宣言」を発表する。運動主体の「減らそう犯罪」安佐南まちづくり協議会が宣言ボードを作り、二十日までに区内全二十四学区の学校など百四十カ所に設置、併せて通学路も点検する。(森田裕美)

 宣言は「私たち」が主語。「子どもたちへのいたずらは、絶対に許しません!」「許可なく子どもたちをカメラやビデオに撮ることを認めません」「不審な声かけ、つきまといなどは警察へ通報します」などと、地域が一丸となって子どもの安全を守る活動をしているのをアピールする。

 ボードは地区名を差し替えられるようになっていて、縦四十五センチ、横六十センチのアルミ合板製。人目につきやすい公的施設の外壁などに設置する。商業施設などにも協力を求める。

 通学路点検では、危険な場所のチェックリストも作成し、交番や「子ども一一〇番の家」、地域安全推進員の自宅などを再確認する。広島北署の加藤博時地域官は「単なる宣言ではなく、実際の活動に直結させるのがポイント。子どもを守るため動いている地域であると知ってもらい、住民の取り組みを事件の抑止につなげたい」としている。

(2005.12.11)


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