中国新聞


深夜のネットカフェ
18歳未満 制限へ
広島の審議会答申 県、条例改正を検討


 広島県青少年環境整備審議会(佐伯祐二会長)は二十日、インターネットカフェを、十八歳未満の深夜立ち入り制限施設とするよう藤田雄山知事に答申した。県は、早ければ二月の県議会定例会に青少年健全育成条例の改正案を提案する。中国地方五県では、岡山県も深夜の立ち入り制限をする条例改正を検討している。

 条例の改正に当たって県は、午後十一時以降の立ち入りを制限する―などの内容を盛り込む方向で検討している。非行防止目的で、特定施設を深夜に立ち入り制限するのは、一九九一年のカラオケボックス以来となる。

 県青少年室によると、インターネットカフェは九月末現在、県内の九市二町に計四十一店ある。多くが二十四時間営業で個室を備えている。青少年室は「青少年の深夜外出や無断外泊を防ぎ、非行や犯罪の未然防止につなげたい」としている。

 インターネットカフェへの立ち入り制限は、岡山県も次期県議会定例会での改正条例案の提案を目指している。

 広島県への答申は、インターネット上の「有害情報」の閲覧の防止も求めている。これを受け県は改正条例案に、保護者やインターネットカフェの経営者らに対し閲覧防止ソフトの導入を求める内容を盛り込む。(守田靖)

(2005.12.21)


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