中国新聞


看板を設置 保護や通報
工事現場も子ども110番
国交省10日から


 広島市安芸区の女児殺害事件を受け、国土交通省広島国道事務所は、工事中の現場を子どもたちを犯罪から守る拠点として活用する「子ども一一〇番の工事現場」を今月から始める。

 広島県警や自治体などが展開している「子ども一一〇番の家」がモデル。同事務所が発注する工事のうち、日中に作業する現場を緊急的な駆け込み場所として活用する。一一〇番の工事現場であることを示す看板を設置。作業員が子どもの保護や警察への通報に当たる。

 設置の際、広島国道事務所が現場を管轄する警察署や近くの学校へ事前に連絡するなど、関係機関と連携を図る。

 十日、安佐北区可部で着工している国道54号の歩道工事現場を最初に指定し、管内の他の場所にも随時、拡大させる。同事務所管理第二課の藤原優課長は「安心、安全な地域づくりに少しでも役立てたい」としている。(川崎崇史)

(2006.1.5)


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