中国新聞


安全乗せ運賃は笑顔
タクシー下校時巡回
世羅など5小で尾道の会社奉仕


 尾道市に本社を置く備三タクシー(大崎賢二社長)が十日、営業エリアの尾道、三原市、世羅町の小学生の下校時に不審者警戒に当たる監視ボランティアを始めた。

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下校する児童を見守りながら、通学路をボランティア巡回するタクシー

 児童数が多い高須・栗原北(尾道)、田野浦(三原)、甲山・大田(世羅)の五小学校の通学路で実施。ドアなどに「通学路パトロール中」と書いたステッカーを装着したタクシーが、一校につき一台ずつ下校時の約一時間、通学路を巡回する。同社が所有する車両は九十台。乗務員が当番制でパトロールする。

 世羅町西上原の甲山営業所では、無線で「パトロール開始」の指令を受けた乗務員二人が甲山、大田小前にそれぞれ直行。下校が始まった午後二時四十五分から、通学路各四コースを巡った。

 「タクシー会社ができる地域貢献を考えた」と大崎社長。大田小の上月和彦校長は「目立つステッカーに見守られている感じで心強い」と児童を送り出していた。同社は、登校日は無休でパトロールを続けるという。(梅原勝己)

(2006.1.11)


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