中国新聞


安全マップ お薦め紙芝居
広島経大生らHP上演へ準備


 興味引く演出で

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中村さん(右)の語りを収録する広島経済大の学生

 地域安全マップを作る活動をもっと広めようと、広島市内の学生らと県子どもの犯罪被害防止対策プロジェクトチームが、ホームページ(HP)で紙芝居を上演する準備を進めている。十九日は広島経済大(安佐南区)で、紙芝居作家による読み聞かせの録音を始めた。(加納亜弥)

 物語はレッサーパンダの家族が主人公。「入りやすく、見えにくい」をキーワードに犯罪が起きそうな場所を家族で探し地図に落とす―との筋書きだ。全国で上演活動を進める紙芝居作家の中村由利江さん(55)=府中町=とプロジェクトチームが昨年十月から練った原案を基に、比治山大短期大学部美術科(東区)の学生たちが十四枚の絵に描き上げた。

 最終段階となったこの日は、経済大の学生六人でつくる「安全まちづくり研究会」が、構内のラジオブースで、一人何役もこなす中村さんの読み聞かせを録音した。声のトーンや早さなど、全員が納得のいくまで、何度もやり直す場面もあった。中村さんは「キーワードを強調し、子どもの頭に入りやすいように読んだ」とほっと一息。

 研究会リーダーで経済学部の長田浩明さん(20)は「マップ作りが広がるように全国の子どもに届けたい」と話していた。二月上旬をめどに、プロジェクトチームのHPで公開する予定。

(2006.1.20)


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