中国新聞


子の安全守れ 地域挙げ学習
安芸高田 さすまた実演や講演


県警の担当者(手前左)から、さすまたの実技指導を受ける住民

 安芸高田市教委、市、吉田署などは二十四日、同市八千代町で子どもの安全対策講習会を開いた。幼稚園、小中学校の教職員や保護者、地域住民約百六十人が、広島県警少年対策課や三次署員らの講演や実技で犯罪被害防止策などを学んだ。

 三次署の植岡智子少年育成官は「県北は民家が少ない所が多い。下校時に合わせ散歩するなど子どもへ近づく工夫が大事」とアドバイス。少年対策課の岡崎有希子少年育成官が「入りやすく見えにくい場所で犯罪が起こりやすい。子ども自身に危険を察知し回避する能力が必要」と呼び掛けた。

 不審者対応では同課の新山泰造主任が「大きな声を出す」「一一〇番の家を訪ねて、先生も地域住民と顔見知りになろう」と助言。さすまたなどで参加者と実演し、「手の届く間合いに入らない」と指導した。

 同市吉田町、郷野小の本田光洋教諭(34)は「頭で分かっていても、実際の体験では全然できなかった。学んだものを地域や学校でしっかり伝えたい」と気を引き締めていた。(中橋一誠)

(2006.1.25)


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