中国新聞


「児童見守り隊」通学路へ配備
広島市安佐南区山本小学区


 不審者メールに即応

 学校から携帯メールに送られる不審者情報と連動して、保護者らがすぐに通学路などに立ち、子どもの安全を見守る新しい取り組みが三十日、広島市安佐南区の山本小学校区で始まった。

 「児童見守り隊」には保護者約百人が登録。この日、山本小であった結成式では、広島北防犯組合連合会の大向龍視会長から腕章などの防犯グッズを受け取った。

 不審者が現れたと連絡があったら、同小がメールを一斉送信。連絡を受けた登録メンバーの中で時間が空いている人が自宅周辺の通学路に立って子どもを見守る。同学区では、ボランティアらが登下校時に通学路を巡回しているが、緊急時の対応を充実させようと、新システムを導入した。

 今月、メンバー対象に送信試験をした結果、約三十人が即座に対応できた。隊では一般の住民にも協力を求め、より確実に対応できる態勢を整える。保護者の井上正子さん(42)は「最新で正確な情報が入るのは心強い」と話していた。

 同小のメール一斉送受信のソフトを提供する特定非営利活動法人(NPO法人)「フレンズ」によると、安芸区の女児殺害事件以降、同団体のシステムを利用する団体は広島県内外で二十から六十六に増加している。(三浦充博)

(2006.1.31)


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