中国新聞


市職員が通学路パト
三原市、2月下旬から


 登下校「業務」の一環

 三原市の部長級以上となる二十二人でつくる「子どもの安全プロジェクト」(生活安全推進委員会)は一日、市の各課から選んだ職員六十九人を小中学生の登下校時に安全パトロールに従事させることを決めた。一部は勤務時間中となるが、子どもの安全確保を「業務」と位置付ける。

 市によると、各課から一人ずつ計六十九人の安全推進員を選出。推進員は市域を九つのエリアに区分する担当エリアで、小学生らの登下校に合わせて巡回する。下校時間は午後三―五時ごろを想定し勤務時間中となるが、職員の業務とみなす。

 安全推進員は六日に三原署員らから講習を受けた後、通学路の点検に入る。安全パトロールは今月下旬からの実施を予定している。さらに、推進員が中心となり、子どもたちへの声掛け運動や注意喚起のステッカー掲示などを展開。学校や町内会などと不審者情報の共有化も図る。

 同プロジェクトは、今後の事業計画として@通学路の危険個所チェックの徹底A子ども一一〇番の家・車の加入促進B安全ボランティア募集や地域安全マップ作製の推進―など五項目を決定。五藤康之市長、植木章弘教育長、浜田一市三原署長の連名による「市地域まるごと子ども見守り宣言」も採択した。(池田伸行)

(2006.2.2)


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