中国新聞


子育てと地域考える
広島でフォーラム


 子育てとコミュニケーションを重視した街づくりについて考える「あしたフォーラムin広大跡地」(中国新聞社主催)が二十五日、広島市中区東千田町の広島大跡地であった。(西村文)

 広大跡地の利用を民間で考える「リノベーションプロジェクト」のオープニングセレモニー。仮設のセミナー会場「トータテ To―labギャラリー」に、市民約百人が集まった。

 第一部は「未来の広島をつくるのは子どもたち」を主題に、地元の有識者五人が議論。広島大地域経済システム研究センター長の伊藤敏安教授は「子どもを守り育てる“地域力”の底上げに、地道に取り組むべきだ」と訴えた。

 クロマ色彩研究所の岩本知莎土代表は働きながら子育てをした経験を語り、「保育所が整備されるなど、昔に比べると両立しやすくなった。若い女性は悲観的にならず、子どもを産んでほしい」と呼び掛けた。

 第二部では、地元紙記者やアナウンサーら五人が「広島をおもしろくするコミュニケーション」をめぐって意見交換。「社会が悪いと言わず、自分を主語に語ろう」「ないものねだりでなく、“あるもの探し”を」など、前向きな提案が相次いだ。

(2006.2.26)


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