中国新聞


住民発、口コミ不審者マップ
広島市安佐南区のベンチャー企業と連携


不審者マップをインターネットで発信する永田さん(右端)と藤本さん(左から2人目)たち

 HPで広島県内全域カバー

 地域に密着した衣食住の情報サイトなどを展開する広島市安佐南区のベンチャー企業「F.I.Tコミュニケーション」が、住民の口コミなどをもとに不審者情報をホームページ(HP)上に発信するコーナーを設けた。投資講座などを開いている同社の会員らが「住民の力で安全な街をつくろう」と参加し、安全への情報共有の場にしたいと意気込んでいる。

 ネット検索サイト「グーグル」が無償提供する地図サービスを使用して広島県内全域をカバー。画面上の地図で不審者が現れた場所をポイントで示し、クリックすると不審者が現れた日時、声掛けの言葉などの詳細も見ることができる。県警のHPに加え、同社の会員からの情報も募り、情報を充実する考えだ。

 広島市の女児殺害事件後、電子メールを使った不審者の情報提供が進んでいないことを知った会員の永田光也さん(33)=安佐南区=が「ネットの力で地域の状況を見渡せないか」と提案。同社のHPを活用し、会員の藤本勝己さん(26)=廿日市市=を中心に社員や会員の五人がほぼ毎日更新している。

 永田さんは「行政から一方的に情報をもらうだけでなく、住民側からも情報を発信できる場になれば」と話している。アドレスはhttp://www.fit-mall.com/safemap/(加納亜弥)

(2006.2.28)


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