中国新聞


発達障害児へ配慮お任せ
広島県内の医師をHP公開


 県地域保健対策協

 自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)など、発達障害のある子どもの特性に配慮して診察できる広島県内の医師を、県地域保健対策協議会がまとめ一日、名簿をホームページ(HP)で公開した。

 昨年四月に発達障害者支援法が施行されたのを受け、県医師会員約五千四百人にアンケート。話し言葉での意思伝達や、人の多い場所が苦手な発達障害の専門的な診療ができる医師を自薦で募り、精神科や小児科などの三十六人が登録した。

 また、発達障害の特性を理解し、かぜなどの病気を診る際にも配慮をしている小児科の開業医ら二十一人も登録。治療の手順を描いたイラストを見せて納得してもらう▽予約ができ、到着から診察まで極力待たせない―など個々の医師が工夫している点も紹介し、計五十七人の名前と所属病院名、診療科目、住所、電話番号を一覧にした。

 アンケートをまとめた広島市発達障害者支援センター長の大澤多美子医師は「発達障害は、三歳までの早期発見と適切な治療が大切。支援する医師に相談し、その子に合ったコミュニケーションの仕方を見つけてほしい」と話している。アドレスは、http://citaikyo.jp/(馬場洋太)

(2006.3.2)


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